
徳地文化センター前の駐車場(12:24)		要害岳　出雲合橋西詰より(12:13)

法華寺(12:10)		狗留孫山登山口(8:06)
徳地(とくぢ)の狗留孫山(くるそんざん)を歩いた。徳地文化ホール前の駐車場に車を駐める。はじめ、法華寺の西隣を考えていたが、何の表示もなく私有地のようなので遠慮する。あちこち探したあげく、「施設に用のない人は駐めてはなりません！」の看板を気にしながら、無断駐車する。施設利用者に支障が無いことを祈るばかりだ。ザックを背負う段になって、カメラを忘れたことに気づく。なんたる失態、この際ガラ携のカメラで記録するしかあるまい。初めての試み。ひどい写真になるだろう。R489、R376をたどって法華寺に向かう。昨日梅雨が明けて、今日は真夏日の山行になりそうだ。すれ違う登校中の小学生から、次々と清々しい朝のあいさつをいただく。無理して颯爽と歩いているつもりだが、さぞかしよぼけて見えるんだろあなぁ。佐波川に架かる出雲合橋(いずもあいばし)を渡る。北西に続く里道を200mばかり上がったところに法華寺がある。東狗留孫山法華寺、別名庄方(しょうがた)観音で親しまれている真言宗の古刹である。無住のようで、庫裏のカーテンは閉まったままである。東側の里道を行ってすぐ、左手の階段道に取り付く。中国自動車道に架かる法華寺橋を渡って左に取ると、狗留孫山への登山口がある。「奥の院」参道のはじまりで、傍らに三十三観世音菩薩の配置見取図が掲示されている。

石の鳥居(8:13)		狗留孫山霊場入口の石碑(8:45)

奥の院石段下の狗留孫山取付（8:56）		奥の院(8:58）
尾根に上がって少し行くと、潅木のトンネルの中に、石の鳥居が現われる。笠木(かさぎ)や貫(のき)にまで枝葉が及んで、全体を見渡せない。尾根道を30分あまり、標高360mあたりで、狗留孫山霊場入口の碑に出合う。傍らに十五丁石と石仏がある。少し行くと御詠歌岩があって、その先で三十三観音巡拝の道が右に分かれて、尾根に向かっている。入ってすぐのところに、一番の磨崖観音がある。左横手に続く、「奥の院」参道を行く。ほどなく御水屋(おみずや)があり、石段を右に上がると、奥の院がある。風雨にさらされて傷んではいるが、なかなか立派なつくりだ。狗留孫山への道は、石段の登り口から向かいの尾根に取り付いている。

穴観音への分岐（9:03）		真田ヶ岳　穴観音分岐の下より（9:05）

穴観音（9:19）		鷲ヶ嶽山頂（9:39）
シダを分けて尾根に上がると、穴観音への道が左横手に分かれていた。この際、寄ってみることに。早々に展望が開け、真田ヶ岳や蕎麦ヶ岳を観望できて、得した気になる。15分ばかりで穴観音に至る。大岩の中央に深い穴が開いており、中に観音様の像が祀られている、わけではない。うーむ。分岐に戻るつもりでいたが、尾根沿いに径がある。たどると、簡単に主稜線の道に出た。右に取ればすぐ510m峰のようだが、割愛。左に行って15分、狗留孫山の主峰「鷲ヶ嶽」に達した。南面が開けて、佐波川の左岸尾根が観望できる。ほかは立木に遮られて、展望の山というほどではない。

佐波川左岸尾根　鷲ヶ嶽より（9:43）		白石山　展望岩より（10:37）

市道漆尾引谷線（10:53）		引谷分岐（11:25）
西峰へ渡って北尾根を下り、途中(標高約495m)で西の支尾根に転じる。はじめしばらく踏跡がある。412m峰から先はシダや灌木の茂るところもあるが、下りなので、難なく漆尾引谷線に降りることができた。途中、412m峰の西尾根支尾根、標高360mあたりに巨岩帯あり。岩上から白石山の山容をとくと眺めて、大いに満ち足りる。ひさびさに余裕で漆尾川沿いの市道を下る。引谷分岐の先で中国自動車道の側道に入る。不法投棄ゴミに目をそむけたくなるところもあるが、総じて、人や車の往来のない、きれいな道。30分で登山口に至り、12時30分前に起点に還った。文化ホールは使われていないようで、がら空き駐車場の片隅で昼食をとった。